製作と制作の違いってなに?
アニメ業界の仕事は他業種の人からするとやや理解が難しい印象があります。
その代表的なものが「製作」と「制作」 の違いです。
まず「制作」について、
こちらは、素朴にイメージできるアニメの仕事です。
具体的には脚本や絵コンテをつくり、
原画や動画を描いて撮影をし、フィルムに仕上げるお仕事です。
この仕事の頂点にいるのがプロデューサーで、
だいたいはアニメのOPに、アニメーションプロデューサーの役職でクレジットされます。
一方で、「製作」という立ち位置もあります。
これは、そもそもどのようなアニメを作るのか?
どういったメンバーでこのアニメ化プロジェクトを進めるのか?といった視点になり、
アニメができ始めてからはどのように話題をつくっていくのかを考え、実行するポジションになります。
具体的にはアニメ化にあたって委員会という組合をつくり、
アニメを作るのに必要な資金を集めます。
いまの深夜系のアニメだとだいたい4~6社で約3億円を集めるイメージですね。
私は製作側の立ち位置でアニメプロデュースに関わってきました。
普段あまり表に出ないアニメの裏側を語っていければと思います。